100万円でカフェ開業は可能?低コストで夢を叶える費用内訳と資金調達方法

自分好みのカフェの空間に、こだわりのコーヒー。
そんな夢を描く一方で、一番の不安となるのが「資金」ですよね。
「カフェ開業には1,000万円必要」という説もありますが、実は工夫次第で100万円、あるいは自己資金ゼロに近い状態からでもスタートは可能です。
この記事では、低コストで夢を叶えるための賢い戦略と戦術を、事例も合わせて、わかりやすく解説します。
もちろん低コストの開業のリスクも隠さずお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

1. 100万円でカフェ開業は可能?
結論から言うと、100万円でカフェオーナーになることは十分に可能です。
ですが、一般的な相場は、500万円〜1000万円です。
統計データを見ても、開業者の約3割が1,000万円以上の資金を準備しているのが現実です。
では、なぜカフェ開業は1,000万円かかると言われる一方で100万円でできる人がいるのでしょうか?
その秘密は、開業までの「ルート選び」にあります。
まずは、一般的なカフェ開業がなぜこれほど高額な見積もりになるのか、その内訳を知ることから始めましょう。

カフェ開業資金の内訳
① 物件取得費(目安:200万円〜)
都市部の人気エリアや駅近の物件では、家賃そのものが高いだけでなく、「保証金」という壁が立ちはだかります。
家賃の10ヶ月分もの保証金を預けるケースも珍しくありません。
たとえば月20万円の物件なら、契約時に家賃・礼金・仲介手数料などを合わせると、鍵を受け取るだけで200万円近くが飛んでいきます。
② 内装・配管工事費(目安:300万円〜)
スケルトン物件は、天井も床もなく、コンクリートが剥き出しの状態です。
水道を引く、ガスを通す、トイレを作る、壁を立てる……。
目に見えない「床の下の工事」だけで数百万円かかります。さらに、こだわりのデザインを実現しようとすれば、工賃はどんどん跳ね上がります。
③ 什器・備品代(目安:200万円〜)
「プロっぽく、すべて業務用新品で揃えたい!」という想いが予算を圧迫します。
業務用冷蔵庫、製氷機、高機能なオーブン、そして1台100万円以上するエスプレッソマシン。
これらをすべてカタログで注文し、さらにお客様用のテーブルや椅子まで一新すると、予算は天井知らずになります。
これらをすべてをプロにお任せの正規ルートで進めると、確かに1,000万円はあっという間。
でも、100万円という予算にするために、知識と工夫でコストは削れます。

3. 自己資金ゼロ・少額から資金からの開業のコツ
カフェ開業資金の内訳を理解していただいたところで、開業資金を抑える方法をご紹介します。
居抜き物件を選ぶ!
100万円という低予算でカフェをオープンさせるための最適な物件は、間違いなく居抜き物件です。
しかし、安いには理由があることも。 ここでは、良い居抜き物件を見極めるポイントをお伝えします。
①「なぜ前の店は閉まったのか?」を徹底リサーチ
居抜き物件を見つけたら、まず不動産業者に前のテナントの退去理由を必ず聞きましょう。
OKな理由: 「手狭になったので移転」「オーナーの引退(高齢など)」。これは物件に問題がない可能性が高いです。
NGな理由: 「経営不振」。
もし、前の店もカフェで、半年〜1年で潰れていたとしたら、人通りが極端に少ない、近隣に強力なライバルがいるなど、立地に致命的な弱点があるかもしれません。

②設備の状態をチェックする
居抜き物件の最大のメリットは「厨房設備がそのまま使えること」ですが、壊れていては意味がありません。
内見時には以下の3点を必ず確認してください。
ニオイを嗅ぐ: 排水口から嫌なニオイがしませんか?グリストラップ(油取りの装置)が放置されていると、後で清掃業者を呼ぶだけで数万円の出費になります。
電気・ガスの容量: カフェはエスプレッソマシンやオーブンなど、電気を大量に使います。今の容量で足りるか、増設が必要かを確認しましょう。増設工事は意外と高くつきます。
水圧を確認: 実際に蛇口をひねってみて、水圧が弱くないかチェック。特に古いビルでは、高層階だと水圧が足りず、食洗機が動かないというトラブルもあります。
③リメイク代を計算する
前の店が居酒屋やバーだった場合、内装が「夜の雰囲気」すぎて、カフェの雰囲気を出すために壁紙や照明の交換が必要になることがあります。
床と壁だけ変える: 厨房はそのままでも、床と壁の色を変えるだけでお店の印象はガラリと変わります。ここをDIYで行えば、5〜10万円程度で自分らしい空間に作り変えることが可能です。
家具のレイアウト: カウンターの高さは適切か?居酒屋は高すぎることがあります。お客さまがリラックスできる高さかどうか、実際に座って確認しましょう。
④譲渡代金(造作譲渡料)の交渉術
居抜き物件には、設備を引き継ぐための「造作譲渡料」が発生することがあります。
交渉のタイミング: 退去期限が迫っているオーナーさんは「0円でもいいから引き取ってほしい(撤去費用をかけたくない)」と思っていることも。
誠実に、でも粘り強く交渉することで、譲渡代を大幅に下げられる可能性があります。
⑤商店街の「家賃補助」という裏技
昨今、シャッター通り対策として、空き店舗にカフェなどが入居する際に「家賃補助」や「改装費補助」を出す自治体や商店街が増えています。
「居抜き×補助金」を組み合わせれば、自己資金100万円でも、内装にしっかりこだわったお店を作ることができるので、調べてくださいね。
⑥内見は「違う時間帯」に3回行く
お宝物件に見えても、昼間は静かなのに夜になると酔っ払いで騒がしい、あるいはその逆もあります。
「朝・昼・夜」の3回、物件の前を歩いてみてください。
平日と土日の違いもチェック。ターゲットにしたいお客さまが実際にそこを歩いているかを確認する。
足を使った立地・物件リサーチこそが、失敗しない一番の近道です!
厨房機器は中古・備品は100均で揃える
カフェ開業において、内装工事と並んで大きな出費となるのが「厨房機器」です。
「せっかく自分のお店を持つのだから、ピカピカの最新設備で揃えたい!」という気持ちはよくわかります。
でも、100万円開業を目指すなら、ここは賢い中古選びをする必要があります。
すべての機器を中古にする必要はありません。
壊れにくく、中古でも性能が変わらないものは「中古」で。衛生面や最新の省エネ性能が重要なものは「新品」で検討しましょう。
①コストが抑えられる機材
①コールドテーブル(冷蔵庫):中古構造がシンプルで故障しにくく、中古市場に在庫が豊富。
②製氷機:新品は高額。ただし、フィルターや内部の状態が良いものを。
③ステンレスシンク:作業台中古凹みがあっても磨けばピカピカに。性能に差が出ないNO.1アイテム。
④」エスプレッソマシン:最初から2連式の巨大なマシンを置く必要はありません。1日30杯〜50杯程度の提供なら、10万円〜20万円台の家庭用ハイエンドモデルでも美味しいラテが作れます。中古でも◎
②「中古厨房機器」をどこで買う?
安く買うには「探し方」にコツがあります。
テンポスバスターズなどの専門店: 全国展開している中古専門店。保証がつくケースが多く、初心者には最も安心です。
ネットオークション・フリマアプリ: 最も安く手に入る可能性がありますが、送料が意外と高くつくので要注意。
廃業店舗からの譲り受け: 地域とのつながりがあると、「お店を畳むから格安で譲るよ」という声がかかることも。これが最もコストを抑えられるルートです。

③什器・備品は「100均・アウトレット」をフル活用
厨房機器以外にも、食器、カトラリー、トレイ、清掃用具……と細かい出費は積み重なります。
食器: 全部お揃いでなくて良い「レトロ・アンティーク」なコンセプトなら、リサイクルショップで。
100円ショップ: 領収書、電卓、トング、計量スプーン、清掃用洗剤などは、100円ショップで十分です。

3. 自己資金100万円を最大化する!賢い資金調達方法
「手元に100万円しかないから、100万円のお店しか作れない」——そう思っていませんか?
実は、その100万円を「信頼の証」として提示することで、さらに大きな資金を外部から呼び込むことができます。ここでは、カフェオーナーが絶対に知っておくべき3つの調達方法を解説します。
1. 日本政策金融公庫(新創業融資制度)
銀行などの民間金融機関は、実績のない新規開業には厳しいのが現実です。
そこで頼りになるのが、政府系金融機関である「日本政策金融公庫」です。
なぜ公庫なの?: 「新創業融資制度」なら、無担保・無保証人で借りられるケースが多く、何より「これから始める人」を応援するための組織だからです。
「自己資金」が本気度を測る: 融資を受けるには、創業資金総額の1/10以上の自己資金が必要とされています。100万円をコツコツ貯めたという事実は、「私はこれだけ本気で準備してきました」という最強の証明になります。
2. 補助金・助成金
「国からもらえる、返さなくていいお金」があることを知っていますか?
カフェ開業で使いやすいのは主に以下の2つです。
小規模事業者持続化補助金: 店舗の改装費や、チラシ作成、ホームページ制作などの「販路開拓」にかかる費用の一部(最大数250万円など、枠による)を補助してくれます。
地域ごとの創業補助金: 自治体によっては、「空き店舗対策」として家賃を半年分持ってくれたり、改装費の半分を負担してくれたりするケースがあります。まずは「(地域名) カフェ 開業 補助金」で検索する癖をつけましょう。
注意点:補助金は「後払い」です。一度自分で支払ってから後で戻ってくる仕組みなので、最初の手出し資金は必要です。
3. クラウドファンディング
昨今、多くのカフェオーナーが活用しているのが「Makuake」や「キャンプファイヤー」などのクラウドファンディングです。
資金が手に入るだけでなく、オープン前から「あなたのお店ができるのを待っているファン」をつくることができます。
成功のコツは想いとストーリー: 「美味しいコーヒーを出すのでお金をください」だけでは人は動きません。「なぜこの場所で、どんな想いでカフェを作りたいのか」というストーリーを伝えましょう。
リターンの工夫: 「コーヒーチケット10杯分」や「オープン前のレセプションパーティー招待券」など、支援した人が「早くその店に行きたい!」と思える体験をリターンに設定するのがポイントです。

4. 低コストで開業する3つのリスク
「100万円で始められる!」と聞くと安心しますが、資金が少ない状態でのスタートはは、リスクもあるもの。
リスクを知ることは、決して後ろ向きなことではありません。 不安を「準備」に変えられる人が、長く愛され続くカフェオーナーになれます。
ここでは、低コスト開業だからこそ注意したい3つの落とし穴と、その対策を解説します。
1. 「早期廃業」のリスク
自己資金が少ない状態で一番怖いのは、オープン直後に予想外のことが起きたときです。
運転資金の枯渇: カフェはオープンしてすぐに大繁盛するとは限りません。最初にお客さまが少なかったとき、手元の現金が少ないと、家賃やコーヒー豆の仕入れ代が払えなくなり、あっという間に「閉店」の危機に……。
突発的なトラブル: 「冷蔵庫が急に壊れた」「看板が風で倒れた」。そんなとき、予備の資金がないと修理もできず、営業が止まってしまいます。
【対策】 最低でも「売上がゼロでも3ヶ月は店を維持できる現金」を、開業費とは別に残しておきましょう。
2. 「融資審査」のリスク
「自己資金ゼロでも融資を受けられる」という話もありますが、現実は甘くありません。
日本政策金融公庫などの審査では、通帳の履歴をしっかりチェックされます。
「計画性」が問われる: 審査担当者は、「この人はお店のためにコツコツ貯金ができる、計画性のある人か?」を見ています。貯金がゼロだと、「行き当たりばったりで経営するのでは?」と不安に思われてしまうのです。
【対策】 自己資金が少ない場合は、それを補うための緻密な事業計画書を用意しましょう!「なぜこの場所なのか?」「客単価と回転数はいくらか?」をデータと数字で示し、「貯金は少ないけれど、準備と熱意は誰にも負けません!」と証明することが大切です。
3. 「人間関係」のリスク
「親や親友から借りれば利子もつかないし安心」……そう思うかもしれません。でも、一番壊してはいけないのが「信頼関係」です。
もし返済が遅れてしまったとき、相手が親しいからこそ、言い出せずに気まずくなり、最終的には絶縁状態になってしまう……。そんな悲しい事例は少なくありません。
【対策】 たとえ家族であっても、必ず「金銭消費貸借契約書(借用書)」を作ってください。「いつまでに、いくら返すか」を紙に書くことで、あなた自身の覚悟が決まりますし、相手も「応援しよう」と安心してくれるはずです。

まとめ:好きなことを仕事にするだけが幸せとは限らない!柔軟に考えよう
カフェ開業は、ワクワクする一面だけでなく、時には厳しい現実や覚悟が必要な場面もあります。
だからこそ、まずはデメリットや直面するかもしれない壁を冷静に理解しておくことが、最初の大切な準備になります。
もし「やってみたい!」という気持ちが固まったら、焦らなくても大丈夫です。「カフェをやりたい!」その気持ちさえあれば、たとえ100万円からでも夢を形にする道は必ずあります。最初から100点満点を目指さなくて大丈夫。中古の機材を宝探しのように探したり、DIYで壁の色を悩んだり……そんなワクワクする準備の積み重ねが、自分サイズのお店を作っていきます。
ただ、カフェ開業は楽しいことばかりではありません。時には厳しい現実や、覚悟が必要な場面もあります。だからこそ、まずはデメリットや壁を冷静に理解しておくことが、自分を守るための大切な準備になります。
もし「やってみたい!」という気持ちが固まったら、焦らずに。
必要な知識を蓄え、小さな一歩からコツコツ自分を磨いていきましょう。その積み重ねは、いつかあなたを支える大きな自信に変わります。
この記事をヒントに、あなたが心から納得できる「最高の一歩」を踏み出せるよう、心から応援しています!

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