店舗名 | 本と喫茶 黙々 |
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住所・場所 | 大阪府大阪市城東区今福南1-6-4 |
営業時間 | 金~火 昼:11:30-15:00 夜:17:00-23:00(L.O.14:30/22:30) |
@moku_moku_bookcafe |
本と喫茶黙々は「ゆっくり本が読める場所」をコンセプトに開いたお店です。
ひと手間を加えた料理と甘いもの、本を通して心と体も満たされることを大切にしています。
鳥をテーマにした雑貨や、選書した新刊書籍の販売や取り寄せも始めました。
読書会や和菓子教室を各月で開催し、お客様との繋がりを広げています。
本好きの方に向けた「読書ノート」、「いつでも本の交換棚」といった仕掛けも用意し、お客様同士のささやかな交流も育んでいます。
読む、飲む、食べる、もくもくと。
読書と喫茶を通じて、慌ただしい日常から切り離された居心地の良い空間と、本を通じた新しい出会いや発見の場を提供したいと考えています。
駅から少し離れた住宅街の中にひっそりと佇む、隠れ家のような喫茶店です。
暖簾をくぐると小さな中庭があり、ほんの少し非日常を感じられる築120年の古民家です。
店内は木目を基調としたシンプルな空間で、ゆったりと寛げる席を用意しています。
ランチメニューは週替わりのメインに、副菜と汁物を日替わりで組み合わせ、少し手の込んだ旬を感じる献立を心がけています。
スイーツは「いつもの」定番と「月替わり」の2本立てで、季節感を意識した手作りのものを提供しています。
近隣のコーヒー焙煎店から仕入れているストレートの豆を使用した急須珈琲は、長く過ごされるお客様に人気です。
豆の種類も定期的に入れ替え、気になるものをお選びいただけます。
どのメニューも極力手作りに拘り、いつきても何か新しい発見があるように心がけています。
開業したいと思ったきっかけ
学生の頃から「いつか自分のお店を持ちたい」と漠然と思っていました。
幼い頃の記憶には、祖父母と過ごした喫茶店の時間の思い出が色濃く、誰かの心に残る場所を作りたいという願望に繋がっていたのかもしれません。
趣味である読書とお菓子作りを両立できる場として、喫茶店は自然な選択でした。
本と珈琲は親和性が高い一方、長居しずらい組み合わせでもあります。
だからこそ、「時間を気にせず本を読むための店」があってもいいはずです。
そんな折、タイミングよく仕事の節目や自由な時間の確保、オンラインスクールの開講といった条件が重なり、運よく現在の物件とも出会ったことで開業へと踏み切りました。
開業準備~OPENまでのストーリーやエピソード
現在の物件は、開業シミュレーションの一環で手当たり次第に情報を集めては試算をしている時に出会いました。
家賃や立地、自分の理想を形にできそうな物件と思いがけず出会い、予定よりも早く開業をする運びとなりました。
初めての内見では、古民家ゆえの古さや設備面の不安があり、躊躇しましたが、思い切って踏み切った事が今に繋がっていると感じています。
資金計画においては、大きな投資を避けつつ、必要な部分(家具や什器)には予算を大きく割き、内装や設備はできる限りDIYで行い、出費を抑えました。
友人や家族が力を貸してくれ、一緒に作り上げた空間はとても大切な思い出です。
ワンオペでの開業のため、1人でも効率よく回せるように段取りやメニュー構成に気を配り、作業性と味のバランスを探る日々が続いています。
少しずつ出来ることが増えていく中、お客様に喜ばれる料理を出せるよう心がけています。
カフェズライフでの思い出
特に印書に残っているのはスクーリング実習でした。自分の不安を解消し、やりたい事の深掘りをプロの方から直接指導してもらえた機会は、とても貴重でありがたいものでした。
また、立場や状況が違っても、「自分の店を持ちたい」という同じ目的を持つ方々と共に学べた事は、励みになりました。
独学では得られない実践的な授業や、現場の生の声を聞けたこと、仕入れや原価率といった数字と実務の両面を画題的に学べた事は大きな収穫でした。
何より、1人ではなく後ろ盾があるという安心感が、今も大きな支えになっています。
最後に(今後の展望や思いなど)
これからは、もっと「本」に特化したイベントやメニューを広げていきたいと考えています。
物語の食べ物を再現したり、本を通じて味わいを深められるような仕掛けに挑戦してみたいです。
ご来店くださるお客様には「ゆっくりしてくれたらそれでいい」という気持ちでいます。
無理に伝えたいことがある訳ではなく、ご自分のペースで何かを見つけてくだされば嬉しいです。
本はたくさんのヒントを与えてくれます。
そして、同じように店を営む方々との交流や、イベントを通じた繋がりも大切にしていきたいと思います。
同業の方との交流は自分にとっても大きな刺激になり、次の一歩を踏み出す原動力になるはずです。
もし本や食にまつわる活動をされている方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に取り組めればと祈っております。
小さな喫茶だからこそできる温かな企画を、共に形にできたら嬉しいです。