| 店舗名 | 螺旋珈琲 |
|---|---|
| 住所・場所 | 大阪府大阪市港区弁天5-1-12 |
| 営業時間 | 12:00~19:00 不定休(Instagramハイライトをご覧下さい) |
| ホームページ | https://rasencoffee.base.shop/ |
| @rasen_coffee_roaster |
螺旋珈琲は、黒を基調としたインダストリアルな空間で、自家焙煎コーヒーを提供するカフェです。
かつてネジ倉庫だった建物をリノベーションし、無骨さの中に静けさと余白を残しました。
焙煎したての一杯を、五感で味わっていただけます。
◆ICE 黒ラテ
冷たいミルクに、竹炭で漆黒に染めたエスプレッソをお客様の目の前で注ぎ入れます。
白と黒がグラスの中で混ざり合う瞬間が美しく、視覚でも楽しめる一杯です。
◆HOT 黒ラテ
竹炭で黒く仕立てたカフェラテ。
表面にはラテアートを施し、シックで遊び心のある仕上がりに。
温かさの中に映える「黒」が印象的なメニューです。
◆シングルオリジン(6種)
味わいの変化を楽しんでいただくため、抽出直後と温度が下がった後の2段階で提供。
五感に加え、記憶や感情を呼び起こす「第六感的な体験」を大切にしています。

開業したいと思ったきっかけ
「自分のお店を持ちたい」という漠然とした夢がありました。
多趣味で飽き性な私にとって、唯一飽きることなく長く追い続けてきたのがコーヒーです。
日々の探究を重ねるうちに、コーヒーは単なる嗜好品ではなく、生涯をかけて向き合いたい存在となりました。
また、人と人とのつながりを大切にしたいという思いも強く、自然と「コーヒーを通じて人が集まる場所をつくりたい」と考えるようになりました。
黒をテーマにしたラテや、コンクリートブロックを用いた空間づくりなど、かねてから抱いていた構想を形にし、現在の螺旋珈琲へと結実いたしました。
開業準備~OPENまでのストーリーやエピソード
築60年の古倉庫は、改修前は老朽化が進み、多くの課題を抱えていました。
雨漏りや建築基準に合わない箇所の修繕に加え、ガス設備は元栓が60年前のまま残され、ガス管には劣化や穴が多数見つかりました。開栓の際には、道路を通行止めにして本管から店舗へ接続する大規模工事が必要とされるなど、想定外の困難もありました。
それでも、大工の親方や内装設計士など、多くの専門家の協力を得て、一つひとつの課題を克服。困難の多さゆえに、チーム全員の意欲と情熱がさらに引き出される結果となりました。
こうして古倉庫は、安全で魅力ある空間として生まれ変わり、螺旋珈琲としてオープンすることができました。
多くの困難を乗り越えた経験は、現在の店舗の個性や雰囲気にも大きく影響しています。
カフェズライフでの思い出
カフェズライフでは、世代も性別も出身地も異なる仲間たちと、共通の夢である「コーヒーを極める」という目標に向かって学びました。
授業や意見交換を通じて毎週互いに感性を刺激し合い、昼休みにはコーヒー以外の話題で盛り上がるなど、学びの時間だけでなく日常の交流も充実していました。
授業のない平日でも自主的に集まり焙煎の練習を重ねました。
中崎町チャレンジカフェでは企画・準備・焙煎に取り組み、仲間と真剣に議論しながら実践的な経験を積みました。
卒業後も交流は続き、今でも互いに刺激し合いながら成長を共有しています。螺旋珈琲にも頻繁に訪れてくれる、かけがえのない仲間たちです。
最後に(今後の展望や思いなど)
螺旋珈琲は、単なるカフェではなく、五感を通じて「体験」を届ける場所であり続けたいと考えています。
今後も、コーヒーの探究を深めながら、新しい抽出法や季節ごとのシングルオリジンを紹介し、訪れる方一人ひとりの記憶に残る体験を提供していきたいと思います。
また、店内のギャラリースペースやワークショップを通じて、人と人、アートと日常をつなぐ場を広げていくことも目指しています。
これからも螺旋珈琲は、黒を基調としたミニマルな空間で、静かな時間の中に小さな驚きや発見を添えながら、訪れるすべての人に心地よい余白を提供していきます。